社会の高齢化に伴い、ゴールドプランなどの対策を国が施し始め、そういった社会の背景の中から生まれたのがこの介護福祉士という資格です。介護福祉士は、『社会福祉士及び介護福祉士法』で以下のように定義されています。

社会福祉士及び介護福祉士法 第二条第二項
“介護福祉士の登録を受け、介護福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、身体上または精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障があるものにつき、入浴・排泄・食事ならびにそのもの及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者。”

一方で、ホームヘルパーやケアワーカーといった、実際に介護業務を行う仕事は特別の資格がいらないことも事実です。しかし、介護福祉士はそれらを指導する介護のプロとして位置づけられていることから、とても人気のある資格の一つと言っても過言ではないでしょう。

どのように取得する?

介護福祉士は、誰でも簡単に受けられる資格ではありません。
介護福祉士の資格を受験するには受験資格が必要となってきます。
基本的には、介護福祉士の養成を行っている専門学校や短期大学、4年生大学などで指定された科目の単位をすべて取得することが条件です。

しかし、介護などの業務に3年以上従事した者に関しても同様に受験資格が与えられます。 資格取得のメリットとして、介護従事者には、科学的な知恵だけではなく、科学的裏づけのある技術や社会的教養も必要不可欠になります。

また、現在は介護保険制度の見直しが行われており、障害者対策の障害者自立支援法などとの統合を視野にいれた、被保険者・受給者の範囲の拡大などが大きな論点となっています。したがって、以上の背景から介護福祉士のニーズは今後も増大が予測され改革とともに職場がさらに広がると言われています。
※有資格者と無資格者、有資格者でも技能と資質のバラつきが指摘されていることから、介護福祉士の資格についても見直される可能性が大きいです。

介護福祉士の勤務先

高齢化が進む現在では、介護福祉士が勤務している職場、または介護福祉士の勤務が要望されている職場領域はとても広いものと言えます。介護福祉士の職場は主に4種類に分類できます。以下がその説明となります。
以上にあげた職場が主な仕事場となります。

  • 高齢者施設(介護保険法関連施設、老人福祉法関連施設)
  • 身体障害者施設(身体障害者福祉法関連施設)
  • 知的障害者施設(知的障害者法関連施設)
  • その他の社会福祉施設(精神保健福祉法関連施設、児童福祉法関連施設、生活保護法関連施設、行政関連施設など)

次に仕事内容としては、
(1)身体介護(利用者に対する食事の介助、排泄の介助、衣類着脱の手伝い、入浴介助などの直接支援と食事や排泄、睡眠などにおける健康観察や脈拍、体温の記録などの健康管理を行うこと。)
(2)生活援助(利用者の食事づくり、食材料や日用品の買い物、衣類の洗濯、部屋の掃除や整頓などを行うこと。)
(3)相談援助として助言・指導(利用者だけでなくその家族など介護者に対して、生活面や身上、介護方法に関する相談にのり、助言や指導などを行うこと。)があげられます。 その他にも、日常生活意外で利用者の状態が急変した場合などの緊急時の対応を含め、ターミナルケアや死の看取りなども介護福祉士の仕事として位置づけられています。

以上を読んでもらえばわかっていただけると思いますが、介護福祉士にはたくさんの知識・技術がいります。しかし、その分のやりがいも職場もたくさんあり素晴らしい仕事だと思います。

★受験科目★
筆記試験  社会福祉概論、老人福祉論、障害者福祉論・リハビリテーション論、社会福祉援助技術論、老人・障害者の心理、家政学概論・レクリエーション活動援助法、医学一般・精神保健、介護概論、介護技術(事例含む)、形態別介護技術、介護等に関する専門的技能

★受験地★
北海道、青森県、宮城県、東京都、石川県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県

★受験日程★
受付期間  8月から9月
筆記試験  1月上旬
筆記試験  3月上旬
合格発表  3月末